ジョブ理論の続き。
世の中には様々な製品・サービスが数多と溢れかえっていますよね。そりゃあもう、選ぶのが大変なくらいありますよ。
上段の図は、内閣府公表「経営デザインシートー経営をデザインするー」の1ページ目からの引用ですが、ここでも現在は「供給力>需要」となっていて新技術・新製品でも選ばれないと売れない時代になっていると書かれています。
家電量販店に行くと、電子レンジ、洗濯機、掃除機、パソコン、テレビ、エアコン、空気清浄機・・・、それぞれいろんなメーカーからいろんな製品が、もう素人では違いがほとんどわからなくて本当に自分に必要なものが選べないくらい細分化された製品がズラーッと並んでいますよね(このことをコモディティ化といったりします)。
だったら、顧客のたいがいの用事は片付くんじゃないかと。。。
でも実際、みなさんが何かを購入する際に、いつもドンピシャの製品・サービスをバッチリ購入されているでしょうか。
もちろん、世の中に数多ある製品・サービス中にはドンピシャの製品・サービスに巡り合うこともあると思います。でも、全部ではないですよね。日々の生活の中にあるそういう状況の中に片付けるべき用事が潜んでいる可能性があるかもしれません。
そこで我々は、こういった顧客が置かれている状況の中で不満を解消して片付けるべき用事をうまく片付けて、いまよりもハッピーな状態にして差し上げるための製品・サービスを開発していくわけです。
でも、この障害や不満の全てとはいわないにしても、その顧客にとって重要な障害や不満が解消できれば、顧客は片付けるべき用事が片付いて、いままでにないとてもハッピーなことを得ることができますよね。
なので、我々は製品・サービスを開発する際に、顧客の障害や痛みを解消するための鎮痛剤の機能(特徴)や、顧客によりハッピーな状態にしてあげるための滋養剤の機能(特徴)を用意しておいて、その機能(特徴)を利活用することでどのように片付けるべき用事が片付いてよりハッピーな状態になれるかのストーリーを語るわけです。
そうすることで、顧客は我々の製品・サービス(の特徴や機能など)を雇い、これまで片付かない原因だった障害や痛み(の一部)を解消して用事を片付けて(Job to be done.)、いまよりももっとハッピーな状態を得ることができるわけなんですね。
そう、このためには製品(Prodouct)と顧客(Market)の片付けるべき用事がうまく一致していることが大事です。これを、Product-Market-Fitといったりしています。
ジョブ理論の導入部分、ざっくりこんな感じです。
詳しくは、ワークショップでね。